ボディケア

応急処置法

テニスをしていると、ケガをすることもあります。

その場で正しく処置できれば、治りを早くすることもできます。

大した事ないと思っていたら、翌日には痛くて動かせない・・・
なんてつまらないですよね!

ケガや事故に対する応急処置を覚えておきましょう。



基本は「R・I・C・E 」処置


R(Rest)・・・安静を保つこと。プレーを中止し、患部を動かさない。
          足を怪我した場合は体重を掛けないように。状況によりテーピングなどで固定。

I(Icing)・・・冷却する。ケガの後2〜3日は冷やし続けることが大切。
          しびれて感覚がなくなるくらい氷で冷やす。
          冷却スプレーや冷湿布では冷やしたことにならないので注意。

C(Compression)・・・圧迫。伸縮性のある包帯などで軽く圧迫し不必要な腫れを防ぐ。
                 血行が完全に止まってしまわないように調節する。

E(Elevation)・・・挙上。患部を(できれば心臓より高い位置に)上げておく。
             患部の炎症や腫れを防ぐ。


その場で無理をしてしまうと、思わぬ悪化を招きます。
しっかりケアすれば治りも早くなりますから、素早い応急処置を心がけましょう。
応急処置後はなるべく早く病院にかかりましょう。




捻挫・打撲・肉離れ・アキレス腱断裂・骨折・ギックリ腰


とっさに「伸ばそう」とする人がいますが、痙攣以外では禁止です。
特にアキレス腱断裂の場合は悪化させる可能性があります。
(部分断裂→完全断裂)

捻挫・打撲・肉離れ・骨折(副木)は痛くない自然な形、アキレス腱はつま先を伸ばした形で固定します。
ギックリ腰の場合はウエストから腰に掛けてかなりきつめに巻き付ければ少し楽になります。
冷却を続けながら病院へ行きましょう。



出血のあるケガ



まずは水道の流水で患部を洗います。
しっかり洗い流せば消毒は不要です。(最近はむしろ弊害が取りざたされています。)

出血が止まるまで清潔なガーゼ(なければハンカチで代用)等で上からしっかり押さえましょう。
通気性のない密封タイプの被覆材は早くきれいに治ります。
ケガの度合いがひどければ、早めに病院へ行きましょう。




目にボールが当たった!


眼球に当たった場合は水道の流水を手にすくいながら、目を洗います。
ボールのケバや砂埃などを洗い流す事が大切です。
決してこすったりしないようにしましょう。
清潔なガーゼで押さえ、できれば氷で冷やしながらすぐに病院に行きましょう。

まぶたの上から当たった場合も処置はほぼ同じです。


ひどくないと思ったケガでも、何日か経ってから異常を感じることもあります。
おかしいと思ったらすぐに病院に行きましょう。



日射病・熱中症


日差しがなく、気温がさほど高くない時でも危険があります。
顔色が悪くなったり(ひどく赤くなったり)気分が悪くなったりしたら危険です。
無理してプレーを続けずに涼しい所で休ませます。

意識がはっきりしている場合はスポーツ飲料などを飲ませます。
首の後ろや脇の下をを氷で冷やして体温を下げることも大切です。
身体に水をかけたり風を送ることも有効です。

意識がない(もうろうとしている)場合は無理に飲み物を飲ませてはいけません。
すぐに救急車を呼び、身体を冷やしながら病院へ搬送します。
冷却は意識が戻り本人が寒いと訴えるまで続けます。


汗をかくのがイヤだからと水分補給を控える人がいますが、これは命取りです。
まずプレー前に十分に水分を取っておきます。
プレー中も喉が渇かないように(ここがポイント!)1〜2口ずつで良いから喉を潤しておくことです。

「テニスの後のビールが美味しいからプレー中は何も飲まない!」
…結構聞きますが、ほどほどにしておきましょう。
倒れたらそれこそビールどころではありません。
(脱水状態での飲酒は大変危険でもあります。)



何よりも大切な事


応急処置について色々書きましたが何よりも大切なのは「予防」です。

プレー前の水分補給やストレッチ
転倒を防ぐためお互いに足元のボールのケア
間違った方へボールを打ってしまったら「危ない!」「ケア!」など声を出して注意する。

そしてプレー中に少しでも体調が悪くなったら早めに処置することです。
「みんなに心配をかけたくないから・・・。」などと遠慮は無用です。
無理をすれば状態を悪化させるだけでなく、治りも遅くなります。

プレー中に応急処置をする場合は、相手を不安にさせないようにしましょう。
なるべく冷静に対処し、動揺させないことです。

暑がっていれば冷やし、寒がっていれば上着などを着せてあげます。
救急車を呼ぶまでもなければタクシーを呼んでもいいでしょう。

しっかり予防してなるべくケガ、事故を起こさない。
そしてケガをしても素早い応急処置があればプレー復帰も早くなります。

ちなみに・・・ケガをして温めるのは受傷後2〜3週間から後のことです。
受傷直後は冷却が原則です。


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