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「ラケットを握ったこともない｣｢遊びでなら何度かしたことがある｣といった方でも
ゆっくり順を追って練習すれば大丈夫です。

飛んで来るボールにラケットを当てて思った方向に飛ばすことができる
ラリーが続く、ゲームができるようになればテニスはより楽しいものになります。

ここでは初心者のための技術と練習法を紹介します。

[グリップ][横向きを作る][ボールを打ってみましょう][グラウンドストローク][ボレー][スマッシュ][サービス]
[ボールを打ったらすぐに構えよう][スプリットステップ][フットワーク][狙ったところに飛ばすには？]
[相手のいないところを狙おう][練習の順序は？]

• グリップ
  
  一番最初は「イースタンフォアハンドグリップ」と「コンチネンタルグリップ」の２種類を覚えると良いでしょう。

  イースタンフォアハンド	イースタンフォアハンドグリップは、利き手の手のひらをラケットのフェイスに当てて、 そのまま下の方に下ろしてきてグリップを握ります。 この持ち方はフォアハンドストロークを打つ時と、両手打ちバックハンドストロークを打つ時の非利き手側との２種類で使います。
  コンチネンタル	コンチネンタルグリップは、ラケットを包丁や金づちに見たててフレームのふちのところで何かを切るように、 くぎを打つようにして握ります。 この持ち方はバックハンドストロークを打つ時の利き手、ボレー、スマッシュ、サービスといった、 フォアハンドストロークを打つ時以外の全てのショットで使います。

  ただしあまり極端な持ち方をするとボールを打つことが難しくなってしまうので必要以上に角度を変え過ぎないようにしましょう。

  特にコンチネンタルグリップを覚えるのは難しいようですが、意識して持ち替えるようにします。
  
  
  片手打ち？両手打ち？
  
  

  両手打ちバックハンド

  片手打ちはリーチも広く多彩なショットを打つことが出来ますが、 特にバックハンドでは強いボールを打つのには慣れが必要です。 それに対して両手打ちはリーチが狭いのですが、片手打ちと比べると ボールを打つことは簡単です。 力のない女性やジュニアは両手打ちにした方が 楽にボールを打ち返すことが出来ます。

  
  あとから両手打ちを片手打ちに変えることは少し難しいので、出来ればフォアハンドは片手打ちを覚えた方がリーチの点では有利です。
  バックハンドに関しては好みもありますし、その辺りを考慮に入れてどちらにするかを選びましょう。
  
  

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• 横向きを作る
  
  

  どのショットを打つにせよボールに対しては少し横向き気味(真横ではありません)に構えます。 その方が自然にラケットを動かすことができます。 足は横向きに立っていても上半身が正面を向いていると動きにくいので、顔だけが前を向くように気をつけましょう。

  
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• ボールを打ってみましょう
  
  
  グラウンドストローク
  
  ワンバウンドしたボールを打つのがグラウンドストロークです。
  グリップは、フォアハンドはフォアハンドイースタン、バックハンドは片手打ち、両手打ち共に利き手はコンチネンタル、
• 両手打ちバックハンドの非利き手はフォアハンドイースタンです。
  
  
  
  フォアハンドストローク
  
  
  
  バックハンドストローク
  
  
  
  両手打ちバックハンドストローク
  
  
  ボールが飛んで来たらすばやく横向きを作って後ろにラケットをテイクバックし、ボールの飛んで来るところまで動きます。
• ボールがバウンドして跳ね上がり、膝から腰くらいの高さまで落ちてきたところを持ち上げるように打ちます。
• 振り終わりは反対側の肩までフォロースルーするようにします。
  
  体は横向きに準備し、打ち終わりは正面向きになります。ただし片手打ちのバックハンドはしっかり横向きを保つようにします。
  
  タイミングは｢ １，２，３ 」(１でテイクバック、２がボールのバウンド、３がインパクト)です。
  
  

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  ボレー
  
  ノーバウンドでボールを打つのがボレーです。
  グリップはコンチネンタルです。
  
  

  フォアボレー	ボールが飛んで来たらすばやく横向きを作って前にラケットを準備し、 ボールの飛んで来るところの後ろに用意します。 ボールがそばまで来たら前に向かって足を踏み込んで、 なるべく顔のそばでラケットをボールに当てます。 ラケットはあまり動かさずに面をしっかり安定させるようにします。 踏み込む足は、体の右で打つ時は左足、左で打つ時は右足です。
  バックボレー	体は横向きに準備し、打ち終わりも横向きを保ちます。 タイミングは｢ １，２ ｣(１でテイクバック、２がインパクト)です。 顔のそばでボールを打つのは慣れないうちは少し怖いかもしれませんが、 目をつぶると危険なので我慢してボールをよく見るようにします。

  
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  スマッシュ
  
  頭の上に高く飛んできたボールを打ちつけるように打つのがスマッシュです。
  グリップはコンチネンタルです。
  
  

  体が正面を向いていると足も動きにくく、距離感もつかみにくくなるので ボールが飛んで来たらすばやく横向きを作り、ラケットは肩の高さに準備し、 反対の手は上に向けて伸ばします。 飛んで来るボールの後ろまで移動し、上に伸ばしている手で距離感をつかみます。 ラケットの先端が一度地面を向くように力を抜いてラケットを回してから、 なるべく高いところで少し下に向かって打つようにします。 しっかり横向きを保つようにします。

  
  体は横向きに準備し、打ち終わりは正面向きになります。
  
  タイミングは｢ １，２，３　」(１でラケットを準備、２で回して、３でインパクト)です。
  
  

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  サービス
  
  上から打つサーブと下から打つサーブがあります。最初のうちは下から打つ方が入れやすいかもしれません。グリップはコンチネンタルです。
  

  
  

  下から打つサーブはアンダーサーブといいます。 打ちたい方向に横向きに構え、ラケットは少し後ろに準備します。 ボールを胸の高さくらいに投げて、下から上に向かって打ちます。 少し高めに打つとネットに掛かりません。

  
  

  上から打つサーブは、打ちたい方向に横向きに構え、ラケットとボールを体の前で腰くらいの高さに準備します。 左右の腕を横に開くように下から上に上げて、トスを上げるのとラケットのテイクバックを同時に行います。 トスの高さは、インパクトの高さより３０センチ前後高めに上げると、あわてずに打つことが出来ます。 トスが上がったらラケットの先端が一度地面を向くように力を抜いて ラケットを回してからボールを打つようにします。 インパクトは丁度上にあがったボールが下に落ち始めたところを、なるべく高い位置で打つようにします。

  
  体は横向きに準備し、打ち終わりは正面向きになります。
  
  タイミングは｢ １，２，３ 」(１でトスとラケットのテイクバック、２で回して、３でインパクト)です。
  
  

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• ボールを打ったらすぐに構えよう
  
  

  どのショットを打つにせよ、自分が打ったら次は相手からボールが返って来ます。 ラケットを両手で胸から腰の辺りで持って、相手の方を向いて構えていれば 次のショットが打ちやすくなります。

  
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• スプリットステップ
  
  相手がボールを打つタイミングに合わせて、軽く両足でジャンプします。
  スプリットステップをすると反応が早くなり、次のショットが打ちやすくなります。
  
  

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• フットワーク
  
  常に足を動かしていると、集中力が増して反応も早くなりボールを打ち返しやすくなります。
  サイドステップは頻繁に使うフットワークです。
  
  前に走る時は素直に走ります。ただしボールに追いつく直前にサイドステップを使って横向きを作るようにします。
  ボールを打ったら元の位置に戻って構えるようにします。
  
  横に走る時も素直に走ります。
  ボールを打ったらサイドステップを使ってもとの位置に戻り、構えます。
  
  

  後ろに下がる時は｢後ろ向きのまま｣走らないようにします。 バックステップではボールに追いつけませんし、転倒の危険もあります。 体と足は後ろを向いて目線だけ前にあるボールに向けるようにします。 ボールを打ったら元の位置に戻って構えます。

  
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• 狙ったところに飛ばすには？
  
  

  ストレートに打つ

  クロスに打つ

  １・ボールを打ちたい方向に横向きを作って打つようにします。 ２・少し待って打てばストレート、早めに打てばクロスへ飛びます。 ３・少し後ろでボールの真後ろにラケットを当てるとストレート、 　　前でボールの横気味に当てるとクロスへ飛びます。 この中から分かりやすいものを選んで使いましょう。

  
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• 相手のいないところを狙おう
  
  
  

  ラリーがたくさん続くようになりボールを打つ方向がコントロールできるようになったら、 その次はただ返すのではなく「攻撃」してみましょう。 番最初に覚える「攻撃」の方法は、相手のいないところに打つことです。 ラリーが続くとコートの中に空いている場所ができてきます。 相手が走らなければ打ち返せない場所を狙って打ってみましょう。

  
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• 練習の順序は？
  
  練習を始める前には必ずストレッチを行いましょう。
  
  どのショットを打つ時も、まずはゆっくりと打って体を温めるようにします。ラケットがまっすぐに当たるようにボールをよく見て打ちます。
  
  初めはネットのそばから練習して、徐々に後ろの方から打てるようにするといいでしょう。
  ボールがネットを越えるようになったら、相手とラリーをしてコートの中に返す練習をします。
  そしてストレートとクロスを打ち分けられるようにします。
  
  ゆっくり打ってコースを打ち分けられるようになってから少しずつ強く打つ練習をすると、より攻撃的なテニスが出来るようになります。
  

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