ずいぶん前のことですが、ある市民大会で男子ダブルスの試合を見ていた時のことです。
片方のペアは体力あふれる若手、対戦するのは年配のペアでした。
若手ペアは足も速く、打ち出すボールも強くて一見若手ペアの圧勝かと思われました。
ところが年配のペアは走りまわることが出来ず強いボールを打てない代わりに
色々な球種やコースを打ち分けて若手ペアを翻弄し、あっけなく勝ってしまったのです。
年齢や体力に応じた新しい技術を習得すること自体面白いものですし、
その技術を使ってプレーすればテニスはもっと楽しくなります。
ここでは、ゆっくりテニスを楽しみたい方のための技術と練習法を紹介します。
[グリップ][横向きを作る][ボールを打つ][グラウンドストローク][ボレー][スマッシュ][サービス]
[ボールを打ったらすぐに構えましょう][スプリットステップ][フットワーク][狙ったところに飛ばすには?]
[相手のいないところを狙ってみる][Let's 省エネテニス!ノーバウンドで返してみましょう][練習の仕方について]
イースタンフォアハンド |
イースタンフォアハンドグリップは、 利き手の手のひらをラケットのフェイスに当てて、 そのまま下の方に下ろしてきてグリップを握ります。 この持ち方はフォアハンドストロークを打つ時と、 両手打ちバックハンドストロークを打つ時の非利き手側との2種類で使います。 ラケットを後ろから支えるような握り方ですのでしっかり打ちたいときに便利です。 |
コンチネンタル |
コンチネンタルグリップは、ラケットを包丁や金づちに見たてて フレームのふちのところで何かを切るように、くぎを打つようにして握ります。 この持ち方はバックハンドストロークを打つ時の利き手、 ボレー、スマッシュ、サービス、フォアハンドストロークをスライスで打つ時といった 幅広いショットで使います。 自分から強く打つのにはあまり向きませんが遠いボールを返すのには便利です。 |
ただしあまり極端な持ち方をするとボールを打つことが難しくなってしまうので必要以上に角度を変え過ぎないようにしましょう。
シニアの方は特に強く打つ時以外はイースタンフォアハンドグリップとコンチネンタルグリップの中間くらいが、一番使いやすいかもしれません。
片手打ち?両手打ち?
片手打ちはリーチも広く多彩なショットを打つことが出来ますが、 特にバックハンドでは強いボールを打つのには慣れが必要です。 それに対して両手打ちはリーチが狭いので、 その分より多く走らなければボールに追いつきませんが 片手打ちと比べると強いボールを打つことは簡単です。 あとから両手打ちを片手打ちに変えることは少し難しいので、 出来ればフォアハンドは片手打ちを覚えた方がリーチの点では有利です。 バックハンドに関しては好みもありますし、 その辺りを考慮に入れてどちらにするかを選びましょう。 |
どのショットを打つにせよ ボールに対しては少し横向き気味(真横ではありません)に構えます。 その方が自然にラケットを動かすことができます。 |
フォアハンドストローク |
ボールが飛んで来たらすばやく横向きを作って後ろにラケットをテイクバックし、ボールの飛んで来るところまで動きます。
ボールがバウンドして跳ね上がり、膝から腰くらいの高さまで落ちてきたところをネットの上に持ち上げるように打ちます。
振り終わりは反対側の肩まで振り抜くようにします。
バックハンドストローク |
体は横向きに準備し、打ち終わりは正面向きになります。ただし片手打ちのバックハンドはしっかり横向きを保つようにします。
両手打ちバックハンドストローク |
スライスショットを打つ時は、グリップはコンチネンタル気味に持ちます。
ラケットの面は少しだけ上向き気味にボールに当てて、 自分の体勢が不充分なときにロブで返しておくと時間が稼げます。 |
フォアボレー |
ボールが飛んで来たらすばやく横向きを作って 前にラケットを準備し、 ボールの飛んで来るところの後ろに用意します。 ボールがそばまで来たら前に向かって足を踏み込んで、 なるべく顔のそばでラケットをボールに当てます。 ボレーはラケット面は少し上向きにすれば簡単にネットを越します。 ハーフボレーはほぼ垂直にしてボールに当てます。 |
バックボレー |
ラケットはあまり動かさずに 面をしっかり安定させるようにします。 踏み込む足は、体の右で打つ時は左足、 |
ボレーとハーフボレー
ボレーの面とラケット軌道 |
ハーフボレーの面と ラケット軌道 |
ノーバウンドでボールを打つのがボレー、 バウンドの直後にボールを打つのがハーフボレーです。 ハーフボレーを打つ時は、バウンド地点に直接ラケットを出します。 |
スマッシュ
頭の上に高く飛んできたボールを打ちつけるように打つのがスマッシュです。
グリップはコンチネンタルです。
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ボールが飛んで来たらすばやく横向きを作り、ラケットは肩の高さに準備し、 |
体が正面を向いていると足も動きにくく転倒の危険もあります。
また、距離感もつかみにくくなるのでしっかり横向きを保つようにします。
体は横向きに準備し、打ち終わりは正面向きになります。
タイミングは「 1、2。3 」(1でラケットを準備、2で回して、3でインパクト)です。
サービス
上から打つサーブと下から打つサーブがあります。
慣れないうちや、肩が上がらない時は下から打つ方が入れやすいかもしれません。
グリップはコンチネンタルです。
アンダーサーブ |
下から打つサーブはアンダーサーブといいます。
打ちたい方向に横向きに構え、ラケットは少し後ろに準備します。
ボールを胸の高さくらいに投げて、下から上に向かって打ちます。
少し高めに打つとネットに掛かりません。
サービス |
上から打つサーブは、打ちたい方向に横向きに構え、ラケットとボールを体の前で腰くらいの高さに準備します。
左右の腕を横に開くように下から上に上げて、トスを上げるのとラケットのテイクバックを同時に行います。
トスの高さは、インパクトの高さより30センチ前後高めに上げると、あわてずに打つことが出来ます。
タイミングが合いにくい時は最初からラケットを担いでおくとやりやすいでしょう。
トスが上がったらラケットの先端が一度地面を向くように力を抜いてからボールを打つようにします。
インパクトは丁度上にあがったボールが下に落ち始めたところを、なるべく高い位置で打つようにします。
ただし,肩が上がらない時は無理をせずに少し横気味で打つのも効果的です。
体は横向きに準備し、打ち終わりは正面向きになります。
タイミングは「 1、2、3 」(1でトスとラケットのテイクバック、2で回して、3でインパクト)です。
どのショットを打つにせよ、自分が打ったら次は相手からボールが返って来ます。 ラケットを両手で胸から腰の辺りで持って、 相手の方を向いて構えていれば次のショットが打ちやすくなります。 |
後ろに下がる時は「後ろ向きのまま」走らないようにします。 バックステップではボールに追いつけませんし、転倒の危険もあります。 体と足は後ろを向いて目線だけ前にあるボールに向けるようにします。 ボールを打ったら元の位置に戻って構えます。 |
ストレートに打つ |
1・ボールを打ちたい方向に横向きを作って打つようにします。 2・少し待って打てばストレート、早めに打てばクロスへ飛びます。 3・少し後ろでボールの真後ろにラケットを当てるとストレート、 前でボールの横気味に当てるとクロスへ飛びます。 この中から分かりやすいものを選んで使いましょう。 |
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クロスに打つ |
一番最初に覚える「攻撃」の方法は、相手のいない所に打つことです。 ラリーが続くとコートの中に空いている場所ができてきます。 相手が走らなければ打ち返せない場所を狙って打ってみましょう。 |
それを避けるためには、 後衛はサービススラインの少し後ろに立って ハーフバウンドやローボレーで返すようにすると良いのです。 もちろんそれらの技術は難しいものですが、 この位置もローボレーを打つ割合が増えますが、 チャンスボールが来たら前へ踏み込んで打てば良いのです。 |
ペアがお互いに協力、カバーしあうことで隙をなくし、攻撃のチャンスを作ることが出来ます。
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